取引手続き・決済・引継ぎの用語
エスクロー決済・検収・移管・引渡しなど、成約後の安全な取引実行プロセスに関わる用語。
- DD資料共有スペース
- RIKKA M&Aの機能で、売主が出品時に添付したデューデリジェンス資料を、交渉が承認されてNDAに双方が同意した買主候補に限って開示する領域です。案件ごとに、AIによる資料の概要と注意喚起フラグが付きます。
- エスクロー
- 売主・買主の間に第三者が介在し、買主が支払った代金を一時的に預託したうえで、引渡しと検収の完了後に売主へ送金する決済の仕組みです。対面での同時履行が難しいサイト売買では、代金を先払いすれば持ち逃げ、資産を先渡しすれば未払いのリスクが残ります。エスクローは、どちらが先に動くかという不信を解消します。
- エスクロー口座(預り金の管理)
- 売買代金を取引当事者ではなく運営者や仲介者が一時的に預かるための口座と、その預り金の管理方法。預かった代金を自己資金と区別して管理し、所定の条件を満たした時点で売主へ支払う仕組みで、信託や供託による分別保管から会計上の区分経理まで、運営者によって法的な保護の強さは異なります。
- 二段階引渡し
- デジタル資産の引渡しを一括で行わず、検収可能な範囲をまず受け渡し、検収・着金確認を経てから残りの権限や本番環境を完全移管する段階的な引渡し方式。権限を先に渡すと代金未回収のまま資産が戻らないリスクがあり、渡さなければ買主が検証できないため、限定的アクセスと支配権の移転を分けて双方のリスクを抑える。
- 名義変更
- ドメイン・各種アカウント・契約などの名義を、売主から買主へ正式に変更する手続きで、資産の所有・管理権限を買主に帰属させるために行います。名義変更が認められないサービスもあり、旧所有者の名義が残ると支配権を巡る問題やアカウント停止のリスクがあるため、規約上の可否を事前に確認することが重要です。
- 契約締結ゲート
- RIKKA M&Aの機能で、「基本合意→契約締結→振込先開示」という安全な取引順序を強制する仕組みです。契約が締結されるまで振込先は開示されず、その後に買主の振込、資産移管、検収、売主への送金へと進みます。順序をシステム側で強制し、契約前の支払いや資産の引き渡しといった行き違いを防ぎます。
- 引き継ぎ
- 売主から買主へ、事業の運営に必要な資産・情報・ノウハウを移転し、買主が自走できる状態にするまでの一連の作業です。所有権の移転だけでなく、運用手順や取引先との関係、属人的な運用知識まで引き継ぐことが、譲渡後に事業を止めず継続させる鍵になります。
- 検収
- 引き渡された事業資産が契約や説明どおりの内容・状態であるかを買主が確認する工程で、その完了が預託された代金を売主へリリースする条件となります。引渡し対象が多岐にわたるデジタル事業M&Aでは、基準が曖昧だと争いが生じやすいため、検収項目・期限・合否の判断基準を契約段階で具体化しておくことが重要です。
- 着金確認・代金リリース
- エスクロー預託された代金が実際に入金されたことを確認し、引渡し・検収など所定の条件が満たされた段階で売主へ代金を解放(リリース)する一連の手続き。確認前に資産を渡したり検収前に代金を解放したりすると一方の当事者がリスクを負うため、着金、引渡し、検収、リリースの順序を崩さないことが基本となる。
- 移行(サイト移管・リアルタイム譲渡)
- WEBサイトやアプリなどの資産を、売主の管理環境から買主の管理環境へ実際に移し替える技術的な作業です。ドメイン・サーバー・各種アカウントの移管を含み、サイトを止めずに進めるリアルタイム譲渡が求められる場合もあります。最もトラブルが起きやすい工程の一つで、移管できない要素の事前の洗い出しが重要です。
- 納品スペース
- RIKKA M&Aの機能で、譲渡対象の資産を売主から買主へ安全に受け渡すための専用領域です。アップロードや削除などのログが記録され、ウイルス検査を通ったファイルだけが相手に表示されます。記録が残りにくいメールやチャットと違い、いつ何を渡したかを客観的に残せることが、安全な決済の前提になります。
- 電子契約(電子署名・同意記録)
- 紙の押印に代えて、電子的な署名・同意操作と記録によって契約の成立や合意内容を確認する方式。誰がいつ何に同意したかのログを残し、後日の確認に備える。遠隔の当事者同士で進むデジタル事業M&Aでは実務的な選択肢であり、基本合意・最終契約の段階を区切って同意を記録することで、交渉の節目を可視化できる。