ads.txt(広告アカウントとドメインの対応)とは

あどすてきすと ads.txt 集客・SEO資産

ads.txtとは、IAB Tech Labが定めた標準で、サイトの広告枠を販売する権限を持つ広告事業者とそのアカウントIDを、ドメイン直下のテキストファイル(example.com/ads.txt)に列挙して公開する仕組みです。AdSenseなどの広告ネットワークはこのファイルでサイトと広告アカウントの対応を検証するため、サイトを譲渡したら買主の広告アカウントのIDに書き換えなければ、広告配信の警告や収益の停止が起きます。

広告収益で成り立つサイトを引き継いだ買主が、ドメインとサーバーを移した後に「広告が表示されない」「AdSenseに警告が出た」と気づくことがあります。原因の一つがads.txtです。広告ネットワークは、なりすましサイト(他人のドメインを装って広告枠を売る不正)を防ぐため、ドメイン直下のads.txtに書かれたアカウントIDと、広告タグを貼っているアカウントが一致するかを確認します。譲渡で広告アカウントが売主のものから買主のものに変わったのに、ads.txtが売主のIDのままでは、不一致として扱われます。

ads.txtの各行は「広告事業者のドメイン, アカウントID, 関係(DIRECT/RESELLER), 認証機関のID」の形式で、AdSenseなら google.com, pub-XXXXXXXXXXXXXXXX, DIRECT, f08c47fec0942fa0 のように記載します。アプリ向けにはapp-ads.txtという同じ仕組みがあり、ストアの掲載情報に登録した開発者サイトのドメインに置きます。引き継ぎでは、①ads.txtの内容を買主のアカウントIDに書き換える、②旧オーナーのIDの行を削除する(残すと旧オーナーが広告枠を売れる状態が続く)、③複数の広告ネットワーク・ヘッダービディングを使っている場合はそれぞれの行を確認する、④反映まで数日かかるため、広告アカウント側の承認と合わせて日程を組む、が手順です。AdSenseは移管できない(買主が自分のアカウントで新たに審査を受ける)ため、この作業は必ず発生します。

RIKKA M&Aの資産移管チェックリストでは、広告アカウントの切り替えとads.txtの書き換えは「コンテンツ」「ドメイン」の移管とは別の確認項目として扱い、買主は自分のアカウントで広告が配信されることを確認してから受領確認するべき項目です。出品フォームの「収益モデル」「集客方法」でAdSenseやアフィリエイトの収益構造を申告し、エビデンス資料の「売上・収益資料」で広告アカウントのダッシュボードを開示することが、買主の事前確認を助けます。