ドメイン所有権の確認(WHOIS・RDAP・ネームサーバー)とは
ドメイン所有権の確認は、WHOISやその後継のRDAPで公開される登録情報と、ネームサーバー・MXの設定から、そのドメインが誰の管理下にあり今すぐ移管できる状態かを確かめることです。登録者の氏名は多くが非公開のため、所有の証明には確認ファイルの設置やSearch Console連携を併用します。
ドメインはサイト売買で最も基本的な譲渡対象ですが、「自分のもの」と信じている売主が実は管理していないことがあります。制作会社の名義で取得されている、退職した担当者のアカウントに紐づいている、レジストラの支払いが止まって失効目前、登録直後で移管がロックされている。こうした状態は見た目のサイトからは分からず、引き渡しの段階で初めて発覚します。
確認には2系統の情報を使います。1つは登録情報で、従来はWHOIS(ポート43のテキストプロトコル)で照会していましたが、gTLDについてはICANNの方針により2025年1月に構造化されたRDAP(HTTPSでJSONを返す)へ移行しました。.jpはJPRSのWHOISが引き続き使えます。ここから読めるのはレジストラ名、登録日、有効期限、ステータス(clientTransferProhibitedはレジストラ側のロックで解除できる、serverTransferProhibitedはレジストリ側のロックで手続きが要る)で、登録者の氏名・住所は個人情報保護のため多くが非公開です。もう1つはDNSで、ネームサーバーがCloudflareやAWS Route 53のようにアカウントに紐づくゾーンで運用されていれば、ドメインの移管とは別にそのアカウントの移管かゾーンの再構築が必要になり、MXがGoogle WorkspaceやMicrosoft 365を指していれば、メールの契約名義も引き継ぎ対象です。
RIKKA M&Aの譲渡準備チェックは、ドメインを入力するとこの照会を行い、有効期限(残り90日以内は要対応)、移管ロック、登録・移転から60日の移転制限、DNSプロバイダ、メールプロバイダの5軸を判定します。登録者名は読み取らず、ドメイン名と照会した値は、重複した照会を避けるための24時間の一時保存とブラウザのセッションのほかには保存しません。一方、案件の所有権確認では、売主がサイトのルート(/rikkama-verify.txt)に発行されたトークンを置くか、Search Consoleと連携することで「そのドメインを操作できる立場にある」ことを機械的に確かめます。登録情報が「誰の管理下か」を示し、確認ファイルが「その人が今それを操作できるか」を示す、という役割分担です。