EOL(サポート終了・End of Life)とは

いーおーえる End of Life 技術デューデリジェンス

EOL(End of Life)とは、ソフトウェアやサービスの提供元がその版の更新・セキュリティ修正・サポートを終了することで、PHPやNode.jsなどの言語、OS、フレームワーク、ライブラリ、AIモデル、クラウドの機能のそれぞれに設定されています。EOLを過ぎた版で動く事業は、脆弱性が修正されないまま公開され続けており、更新には移行作業が必要です。

「動いているから問題ない」は、EOLの前では通用しません。EOLを過ぎた言語やフレームワークには新しい脆弱性が見つかっても修正が提供されず、依存ライブラリも順次その版への対応をやめます。ホスティング事業者が古い版の提供を打ち切れば、ある日動かなくなります。買主にとってEOLは「いつか必ず払う移行コスト」であり、その額と時期が分からない事業は評価を下げざるを得ません。

技術デューデリジェンスでは、①言語ランタイム(PHP・Node.js・Python・Rubyの版)、②フレームワーク(WordPress・Laravel・Rails・Next.jsの版)、③OSとミドルウェア(Ubuntu・MySQL・Redis)、④主要ライブラリ、⑤外部サービスのAPIバージョンとAIモデル、それぞれについて現在の版とEOL日を突き合わせます。すでにEOLを過ぎているものは即時の移行コスト、1年以内にEOLを迎えるものは近い将来のコストとして見積もり、価格交渉の材料にします。WordPressのプラグインが更新されずにPHPの新版で動かない、Node.jsの古い版でしか動かないビルド環境、廃止予定のAPIバージョンにしか対応していないSDKなどが典型です。AIモデルにもEOLがあり、プロバイダは旧モデルを提供終了して後継へ切り替えるため、モデル名を固定した実装はいずれ動かなくなります。

RIKKA M&Aの技術デューデリジェンスは、リポジトリのマニフェスト(composer.json・package.json等)から依存関係とその版を読み取り、プレリリース版や既知の脆弱性を持つ依存を検査します。当社自身も、使用するAIモデルの提供終了予定日を台帳で管理し、終了の接近を週次で検査する運用をとっています。出品フォームの「技術スタック」「使用CMS」は、買主がEOLの確認を始める起点になります。