継続率(リテンション)とは
ある時点の顧客やユーザーが、一定期間後にどれだけ残って利用を続けているかの割合。チャーン率の裏返しで、サービスの定着度と収益の持続性を示す中核指標。
継続率(リテンション)は、起点となる時点に存在した顧客・ユーザーのうち、一定期間後も離脱せず使い続けている割合を指す。チャーン率(解約率)の補数(継続率=100%−チャーン率)であり、同じ実態を「残った側」から見たものだ。獲得した顧客が定着しなければ、いくら新規を集めても穴の空いたバケツに水を注ぐことになるため、成長の土台を成す。
デジタル事業M&Aやサイト売買では、継続率が将来収益の予測可能性を左右する。新規登録から時間が経つほど残存率がどう推移するか(コホート別の継続率カーブ)を見ると、初期で大きく離脱して下げ止まるのか、緩やかに減り続けるのかが分かる。落とし穴は、月次・年次・コホートなど測り方を混ぜて比較してしまうことと、無料ユーザーと課金ユーザーの継続率を区別しないことだ。
観点として、収益ベースで見ればGRR・NRR、ユーザー数ベースで見ればMAU/DAUのスティッキネスと連動する。RIKKA M&AのAI査定では収益の継続性が価格目安の調整要因となり、BHS(事業健全性スコア)の収益持続性評価とも整合する。買主は譲渡後に維持できる継続率かを重視して確認する。