NRR(売上維持率)とは

えぬあーるあーる Net Revenue Retention 事業指標・KPI

NRR(売上維持率/ネットレベニューリテンション)とは、既存顧客からの収益が一定期間でどれだけ維持・拡大したかを示す指標です。新規顧客を含めず、解約やダウングレードによる減少とアップグレードによる増加を差し引きで評価します。

NRRは「新規獲得に頼らず、既存顧客だけで収益が伸びるか」を示します。NRRが100%を超えていれば、解約で失う以上に既存顧客の利用拡大(アップセル・クロスセル)で収益が増えている状態で、極めて健全なサブスク事業の証です。買い手にとっては、譲渡後に積極的な新規営業をしなくても収益基盤が安定して育つかを見極める、収益持続性の上級指標になります。

NRRは「(期初の既存収益 + 増額 − 減額 − 解約)÷ 期初の既存収益」で考え、新規顧客分は含めないのが要点です。新規を含むGRR(総維持率)と混同すると、解約の多さを新規で覆い隠した数字を健全と誤認します。NRRが100%を大きく下回る事業は、顧客が定着せず収益基盤が縮小しており、いくら新規を集めても消耗戦になります。デジタル事業の査定では、ARR/MRRの規模と併せてNRRを見ることで、その経常収益の「質」が判定できます。

RIKKA M&AのBHS(事業健全性スコア)は、収益持続性の軸でこうした既存収益の維持・拡大力を評価し、エビデンス整合性の軸で申告された数字と実データの一致を確認します。AI査定は安定して伸びる収益基盤を価格目安に反映します。