ARR・MRR(経常収益)とは
MRR(月間経常収益)・ARR(年間経常収益)とは、サブスクリプション等で毎月・毎年くり返し発生する継続的な収益を指す指標です。スポット収益と区別され、SaaSやサブスク事業の安定性と価値を測る中核KPIです。
一度きりの売上と違い、ARR/MRRは「来月もほぼ確実に入ってくる」ことが期待できる収益です。買い手が事業を取得する最大の動機は将来の収益であり、その将来が予測しやすいほど価値は高く評価されます。同じ月商でも、スポット案件の積み上げか、解約の少ない継続課金かで事業の安定性はまったく異なり、ARR/MRRの大きさと質が査定を大きく左右します。
注意点は、MRRの「中身」を見ることです。新規・既存・解約・アップグレード/ダウングレードの内訳を分解しないと、表面のMRRが横ばいでも実は大量解約を大量新規で埋めている不健全な状態を見逃します。ARRは通常MRR×12で表しますが、年払い契約の一括計上を月割りに均すなど、計上方法を売り手・買い手で揃える必要があります。チャーンレートやNRRと併せて読むことで、その経常収益が本当に「続く収益」かを判断できます。
RIKKA M&AのAI査定は、こうした経常収益の質をふまえて売却額の目安を算出します。BHS(事業健全性スコア)の収益持続性の軸が、MRRの安定度や解約傾向を評価し、エビデンス整合性の軸が申告されたMRRと実データの一致を裏づけます。