GMV・客単価(AOV)とは
一定期間に取引された商品・サービスの総流通額がGMV、1回の注文あたり平均購入額が客単価(AOV)。ECやマーケットプレイス型事業の規模と単価を示す基礎指標で、売上そのものとは区別される。
GMV(Gross Merchandise Value/総流通額)は、一定期間にプラットフォームや店舗を通じて取引された商品・サービスの合計金額を指す。客単価(AOV/Average Order Value)は、その総額を注文件数で割った1注文あたりの平均購入額で、GMV=注文件数×AOVの関係にある。ECサイトやマーケットプレイス型事業の規模感をつかむのに用いられる。
デジタル事業M&AやECサイト・Amazonセラーの売買では、GMVと自社の実売上(手数料収入や粗利)を混同しないことが肝心だ。マーケットプレイス型では、流通額のうち事業者の手元に残るのはごく一部(テイクレート)であり、GMVが大きくても収益はそれに比例しない。客単価は、値上げ・セット販売・上位商品の販売比率などで動き、注文件数と分けて見ることで成長の源泉(客数か単価か)が分かる。
落とし穴として、GMVに返品・キャンセル分を含めるか、社内取引や自己購入を除くかで数字が変わる点が挙げられる。買主は、GMVと実収益・粗利率・テイクレートをそろえて確認し、見かけの流通額に惑わされない判断が求められる。RIKKA M&AではECサイト等の査定で、こうした単価と件数の構造が収益の継続性評価の手がかりとなる。