属人性とは
属人性とは、事業の収益や運営が特定の人物(多くは現オーナー)の能力・人脈・知名度に依存している度合いです。属人性が高い事業は、譲渡後に同じ成果を再現できず収益が落ちやすいため、査定上は評価が下がる要因になります。
デジタル事業M&Aで属人性が決定的に重要なのは、買い手が手に入れるのは「事業の仕組み」であって「前オーナーの人格」ではないからです。たとえば運営者の発信力でファンを集めるメディアや、オーナーの専門知識で記事を書いていたサイトは、譲渡後に書き手が変われば品質も収益も維持できないことがあります。これが移管可能性(譲渡可能性)の核心であり、属人性を見落とすと「買った瞬間に価値が目減りする」事故につながります。
属人性の見極めは、運営がマニュアル化・仕組み化されているか、収益源が個人の信用ではなくシステムや契約に紐づいているかを確認することが要点です。SNSアカウントの知名度に依存する事業、特定個人の取引先人脈で成り立つ事業はリスクが高く、逆に自動化された集客導線や仕組みで回る事業は属人性が低く、譲渡後の再現性が高いと評価されます。査定では属人性の高さに応じて倍率を割り引くのが一般的です。
RIKKA M&AのBHS(事業健全性スコア)は、5軸のうち譲渡可能性の軸で、運営の引き継ぎやすさ=属人性の低さを評価し、その理由を買い手に開示します。AI査定もこの観点を価格目安の調整に反映し、「人に依存しない、続く事業か」を可視化します。