スマホアプリの公式移管(App Store / Google Play)と引き継ぎ方法

スマホアプリは、App Store / Google Play それぞれの公式の移管手続きを使って、アプリ本体・評価・レビュー・課金(アプリ内課金やサブスクリプション)・ユーザーを引き継いだまま、買主の開発者アカウントへ正式に譲渡できます。アカウントのログイン情報を渡す必要はありません。このページでは、iOS(App Store)と Android(Google Play)それぞれの公式手続き・引き継がれるもの・移管できない条件・大まかな流れをご案内します。

実際の移管操作のタイミングは、成約後に取引の進捗へ沿って運営がご案内します。出品時は、ステップ3の「App Transfer 適格性」で現在の移管可否(公式アプリ移管で引き継ぎ可/再申請が必要/未確認)をご申告ください。

iOS(App Store):App Store Connect の「App Transfer」

iOS アプリは、App Store Connect の App Transfer(App の譲渡) 機能で、送信側アカウントの Account Holder(アカウント管理責任者) が移管を開始し、受領側アカウントの Account Holder が承認することで譲渡します。

引き継がれるもの

  • レビューと評価
  • Bundle ID(移管後も変更されずに引き継がれます)
  • アプリ内課金(IAP)・自動更新サブスクリプション
  • iCloud コンテナ/CloudKit のデータ
  • 売上・App Analytics は、移管日より前は送信側、移管日以降は受領側がアクセスします

移管の前に必要な準備

  • TestFlight のベータテストを停止する(すべてのビルドとテスターを削除)
  • Xcode Cloud 関連データを削除する
  • 「Sign in with Apple」で複数アプリをグループ化している場合は、グループを解除する
  • 自動更新サブスクリプションがある場合は App 共通の共有シークレット(app-specific shared secret) を発行し、受領側へ共有する

移管後に作り直し・再設定が必要なもの

  • Apple Pay の Merchant ID(アプリと一緒には移管されません)
  • Game Center の構成・グループメンバーシップ
  • Keychain 共有グループ(受領側の Team ID で作り直し)
  • APNs(プッシュ通知)証明書(期限切れ後は受領側で新規発行)

移管できない(条件を満たさない)主なケース

  • App Store に公開されたバージョンが1つも無い
  • アプリが審査関連のステータス(Processing for Distribution/Waiting for Review/In Review/Accepted/Pending Developer Release/Pending Apple Release)
  • 先行予約(Pre-order)を実施中
  • アプリ内課金の product ID が受領側の既存アプリと重複している
  • Apple Arcade アプリ
  • サンドボックスの App Group Container を他の Mac アプリと共有している Mac アプリ
  • 送信側・受領側の契約(Paid/Free Apps Agreement)が最新版未承認、またはアカウントが変更・保留状態

大まかな流れ

  1. 送信側の Account Holder が移管条件を満たすことを確認し、アプリ情報をバックアップする。
  2. 送信側の Account Holder が App Store Connect で移管を開始する。
  3. 受領側の Account Holder が移管を承認する(自動更新サブスクは共有シークレットの受け渡しとサーバー更新が必要)。

Android(Google Play):Play Console の「アプリの移管」

Android アプリは、Google Play Console からアプリの移管リクエストを送信し、移管先(ターゲット)アカウントの承認と Google サポートの審査を経て、別のデベロッパーアカウントへ譲渡します。

事前に必要なもの

  • 元アカウントと移管先(ターゲット)アカウントの両方が登録済み・有効であること(新規ターゲットアカウントは登録料 US$25 が必要)
  • 両アカウントの登録時トランザクション ID(registration transaction ID)。「developer registration fee」のメール、または Google Payments の購入履歴から確認できます
  • 元アカウントと移管対象のすべてのアプリがポリシーに準拠していること

引き継がれるもの

  • ユーザー、ダウンロード統計、評価・レビュー、コンテンツレーティング、ストア掲載情報
  • サブスクリプション、発行済みのプロモーションコード

引き継がれない・再設定が必要なもの

  • 一括エクスポート・支払い・収益(推定売上)レポート(移管前にダウンロードしておく)
  • 移管前に作成された注文(元アカウントに残ります)
  • テストグループ(移管先で作り直し)
  • 連携サービスの権限・紐付け(Google Analytics・Firebase・Play ゲームサービス・Google API は移管先で再設定、AdMob 等の SDK 連携は更新が必要)

大まかな流れ

  1. ポリシーガイドラインと、サービス手数料ティアへの影響を確認する。
  2. 必要なレポートを元アカウントからダウンロードする。
  3. 両アカウントが登録済み・有効か確認し、両アカウントのトランザクション ID を用意する。
  4. 有料アプリ・連携サービス・アプリ署名に関する対応を済ませる。
  5. Play Console から移管リクエストを送信する。
  6. 移管先の開発者がリクエストを承認する。
  7. Google サポートチームが審査し、通常2営業日以内に回答する。

本サービスでの取り扱い

  • 出品時は、ステップ3「App Transfer 適格性」で現在の移管可否を申告します。移管できない条件に該当する場合は、再申請(新規公開)での引き継ぎになることがあります。
  • 成約後の実際の移管操作は、取引の進捗に沿って運営がご案内します。
  • 引き継ぎ全体の流れ・検収については 資産の引き継ぎ(移管チェックリスト)と検収 もあわせてご覧ください。

困ったときは

移管手続きでご不明な点がある場合は、お問い合わせ よりご相談ください。

本手順は Apple App Store Connect ヘルプ(App の譲渡の概要App 譲渡の条件)および Google Play Console ヘルプ(アプリを別のデベロッパー アカウントに移管する)に基づいています。各プラットフォームの仕様変更により画面・条件が異なる場合は、公式ヘルプの最新情報をご確認ください。

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